WWE 2K23

RINGSIDE REPORT 2 - SHOWCASE

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リングサイドレポート 第2回 - 「2K ショーケース」

ジョン・シナに刮目せよ。

ジョン・シナを打ち倒せ。

ジョン・シナを超えて、更なる高みへ。

この3つのフレーズは、ジョン・シナの20年間にわたるWWEキャリアにおける重要な瞬間を描くインタラクティブなスポーツドキュメンタリー、『WWE 2K23』の「ショーケース」モードでプレイヤーに与えられた使命を示したものです。 

シリーズで初の機能となるライバルのスーパースターを操作し、ミスター・ハッスル・ロイヤリティ・リスペクトことジョン・シナ打倒を目指します。 

公式アナウンストレーラー「更なる高みへ」にて簡単な紹介をしましたが、ここで新しい重要なポイントを詳しく説明しましょう。

「ショーケース」を築く

ジョン・シナの2回目の「ショーケース」を採用することが決定したとき、最初に考え始めたのは、同じくジョン・シナをテーマにした『WWE 2K15』の「ショーケース」をはじめとする過去の「ショーケース」との差別化でした。

このモードについて長年ファンからいただいていた声の一つは、12、15、20試合と同じ選手でプレイすると、ややマンネリを感じることもある点です。そこで、ジョン・シナをプレイするのではなく、シナの対戦相手としてプレイするという発想から始めました。こうすることで、新しい動きや戦略を使いながら、それぞれの試合が新鮮に感じられます。

難しいのは、その方向性を決定することでした。やはりジョン・シナが勝利する試合にするのか。勝ったり負けたりしながらも「ショーケース」の定番である「名試合」を演出するか。当然、負けるよりも勝つほうが楽しい訳ですが、「シナが負けるという展開を選んだら?」と考えながら、これがプレイヤーにはどう受け取られるかを念頭に置きました。

ジョン・シナの長年のファンである私たちは、彼がこれまでどんな活躍をしてきたか注目しました。「見えっこねえ(YOU CAN’T SEE ME)」、「戦い・忠誠・リスペクト(HUSTLE. LOYALTY. RESPECT)」に加え「決して諦めない(NEVER GIVE UP)」もシナの有名なフレーズですね。これが一般的にもジョン・シナ本人にとっても意味することを考え始めました。そして、ジョン・シナの苦闘や挫折、最も低迷した瞬間などが、シナの大きなキャリアにとってどれほど重要であったかを語るストーリーが響くだろうと思いました。

ジョン・シナの歩みを余すところなく見せるのに最適な方法だと感じました。というのも、多くのファンにとっては、ジョン・シナは他のスーパースターたちほど困難を経験していない、もがくことなく望むものを手に入れ、辛酸をなめる必要がなかったと感じることが多いからです。でも、実際はそうではありませんでした。

シナ本人がこのアイデアを気に入ってくれたので、私たちは興奮しました。「NEVER GIVE UP!」について描くことをシナも楽しみにしてくれたので、ファンたちがシナをどう思っていても、この「ショーケース」は楽しんでもらえるはずだと確信しました。

また、「見えっこねえ(YOU CAN’T SEE ME)」を「倒せっこねえ(YOU CAN’T BEAT ME)」に変えるというアイデアも気に入りました。ジョン・シナをモードの大ボスとして据える上でも、「ショーケース」のサブタイトルとしても完璧でした。直接的にプレイヤーへの挑戦状として叩きつけるのです。ジョン・シナに勝利することが重要な瞬間であることは、WWEファンなら誰もが知るところでしょう。今、その感動をプレイヤーの皆さんに直接お届けします!

ジョン・シナの対戦相手を操作するという「ショーケース」の方向性を決定したら、次はそれをどのような形で表現するか決めました。今年の「ショーケース」は、非公式の ”カウントダウン” のようなものと考えています。ただし、単にジョン・シナを倒すだけの物語ではありません。 

この対戦相手を、シナがキャリアの中で乗り越えなければならなかった「最も偉大な」あるいは「最もタフな」相手として存在させたいと考えました。例えば、シナに対して1度だけ大勝を収めたロブ・ヴァン・ダムは登場させようと思いました。この対戦では、試合を取り巻く状況も後押ししたと言えるでしょう。ロブとECWの両方にとって重要な勝利であり、観客は熱狂的な状態でした。WWEワン・ナイト・スタンド2006でシナに完璧なトラップを仕掛けた相手として、対戦相手のひとりに選ばれました。

シナに何度も勝利したランディ・オートンやAJスタイルズのような選手に対しては、決断が少し難しくなります。ヘル・イン・ア・セル2009でのオートンの試合は、”バイパー” が何者であるかを最も純粋に表していると思うので、私たちも気に入っています。冷血で、計算高く、シナに苦痛を与えることを楽しんでいる。また、シナとオートンの熾烈なライバル関係では、あまり目立つことがなかった試合なので、「ショーケース」でスポットライトを当てることができ嬉しく思いました。

この「ショーケース」では、ビッグな対戦相手との重要な試合とシナのキャリアの一部始終を捉えたいと考えていました。彼が「NEVER GIVE UP」を掲げる前から、それが彼の真の生き様だったと示したかったのです。そうすることで、王座に輝く前のキャリア初期の重要性を際立たせることができると思いました。

つまり、WWE新人時代のシナが登場するということです。ビッグスターになるべく道を模索する姿や、WWEリングに足を踏み入れ、史上最凶の人物たちと対峙した ”Cenation” のリーダーとしての彼の姿を描きたいと思っています。一部始終まで見せることなくキャリアを網羅することは、「ショーケース」における最大の難関であり、私たちも年毎にベストを尽くせるよう努力しています。

マッチリスト

スマックダウン(2002年)

ジョン・シナ vs カート・アングル

- アングルが全員打倒を宣言し挑戦を待ちます。

- ジョン・シナという無名の若者がこれに応え、WWEユニバースで鮮烈なデビューを飾ります。

サマースラム(2008年)

ジョン・シナ vs バウティスタ

- ハルク・ホーガンvsアルティメット・ウォリアーの現代版とも言える2人が、サマースラムでWWEの2強として衝突します。

- 両者とも、レッスルマニア21で初めての世界王座を掴むなど、常に類似点がありました。その3年後、どちらが優れた男であるか決する戦いが始まりました。

サマースラム(2006年)

ジョン・シナ vs エッジ

- エッジは、卑劣な手段をもってしてもタイトルにしがみ付こうとしました。サマースラムで失格となればWWE王座剥奪です。

- エッジがシナを倒すための奥の手を持っていることを証明しようする中で、ライバル関係は7ヶ月にわたって続きました。

ニュー・イヤーズ・レボリューション(2006年)

ジョン・シナ vs エッジ

- マネー・イン・ザ・バンク史上初のキャッシュイン宣言。

- 疲労困憊のジョン・シナは、エリミネーション・チェンバーを切り抜けた直後にWWE王座防衛を強いられます。

ナイト・オブ・チャンピオンズ(2008年)

ジョン・シナ vs トリプルH

- シナはレッスルマニア22でトリプルHからタップアウトを取り、その実力を知らしめました。

- ナイト・オブ・チャンピオンズで、トリプルHはWWE王座を守りながら、シナにリベンジを仕掛けます。

サマースラム(2014年)

ジョン・シナ vs ブロック・レスナー

- レッスルマニアXXXでジ・アンダーテイカーの無敗記録を止めたブロック・レスナーは、もはや無敵と言って良いでしょう。

- WWE世界ヘビー級王者であるジョン・シナは、レスナーのWWE完全征服を阻止できるのは自分しか残っていないと知ります。

バックラッシュ(2003年)

ジョン・シナ vs ブロック・レスナー

- ジョン・シナがWWE王座に王手をかける!

- ブロックは、「次なる大型スーパースター」になるべく、チャンスを掴もうといきり立つ挑戦者を下そうと乗り出します。

ヴェンジェンス(2003年)

ジョン・シナ vs ジ・アンダーテイカー

- あまりにも早く高みへと駆け上がるシナは、”ビッグ・ドッグ” の逆鱗に触れました。

- ジ・アンダーテイカーはこれまでシナに敬意を払ってきたが、彼の優しさは弱さではなかったこと、シナが彼を名指ししたのは大きな過ちだったと証明しにかかります。

ヘル・イン・ア・セル(2009年)

ジョン・シナ vs ランディ・オートン

- ランディ・オートンとジョン・シナが檻に入れられると、長年のライバル関係は衰えることを知らずに燃え上がります。

- オートンは、自分からWWE王座を奪った男から、その地位を取り戻そうと意気込み激しい戦いを仕掛けます。

サマースラム(2021年)

ジョン・シナ vs ロマン・レインズ

- 「トライバルチーフ」は1年近くWWEを支配し、あらゆる挑戦者を排除してきました。

- ジョン・シナはマネー・イン・ザ・バンクに再登場、”ヘッド・オブ・ザ・テーブル” ことロマン・レインズを叩きのめす宣言をします。

レッスルマニア28

ジョン・シナ vs ザ・ロック

- 2つの世代がぶつかり合い、気迫と攻撃が交錯する一大対戦が始まります。

- ザ・ロックが8年ぶりにレッスルマニアに復帰します。ザ・ロックはまだシナに強烈な一撃をお見舞いする力を持っているでしょうか。

サマースラム(2016年)

ジョン・シナ vs AJスタイルズ

- 煮えきらない展開となった初戦を経て、大規模な再戦が開幕。

- 15年間に亘る苦難の時期を過ごしたAJスタイルズが、ジョン・シナが手にしている時代の筆頭としての名声を我が物にしようと戦いに挑みます。

レッスルマニア34 

ジョン・シナ vs ジ・アンダーテイカー

- レッスルマニア34の試合がない中、シナはジ・アンダーテイカーを指名します。

- ジ・アンダーテイカーからは何週間も音沙汰がなく、多くの人がレッスルマニア出場を疑問視し始めます。

WWEワン・ナイト・スタンド(2006年)

ジョン・シナ vs ロブ・ヴァン・ダム

- RVDは、ホームリングのアドバンテージを利用して、マネー・イン・ザ・バンクのキャッシュインを目指します。

- RVDが勝てば「WWEタイトル」を「ECWタイトル」に改名すると約束しましたが、シナはその過激な状況からWWEを守ることができるのでしょうか。

試合は ”カウントダウン” 的なサプライズを演出するためにロックされていますが、「ショーケース」そのものは時系列ではありません。

プレイヤーは試合に勝つことで報酬(次の試合やアリーナ、チャンピオンシップのアンロック)を獲得できますが、目標をクリアするとさらに報酬が増えます。

プレイヤーには「見えっこねえ」?

私たち2K「ショーケース」制作チームは、「ショーケース」モードで打倒ジョン・シナを目指して頂けることを本当に楽しみにしています。 

21世紀のWWEを代表するスーパースターの一人であるジョン・シナは、決して簡単には倒せない高い壁となるでしょう。私たちは、「ジョン・シナは史上最高の選手であり、その地位を獲得するための努力をした」という、明白な事実を明らかにするという責任があると思っています。

それぞれの特別な試合でジョン・シナを制した対戦相手としてプレイすれば、ルースレス・アグレッションの時代から今日まで、WWE最強選手の足跡を辿ることができます。

プレイヤーは激しい攻撃をかわしつつ、歴史的なアリーナや衣装、圧倒的なカットシーンにより、臨場感満点のアクションを体験できます。それぞれの試合でハッスルしてゲーム目標を達成できれば、私たちだけでなくジョン・シナ本人からも真のリスペクトを得ることができるでしょう。